Story  —はじまりの物語 —

 私は幼い頃から肌がとても弱く、中学生から症状がおさまっていたアトピーが35歳になって再発しました。

 それから従来通りのステロイド剤を使った治療をしていましたが、

 2011月2月、薬で症状を抑えることに疑問を感じて脱ステロイドを決意しました。

 その後、リバウンドに苦しみながらもインドの伝承医学であるアーユルヴェーダや、

 中医学の気功などを実践しながら少しずつアトピーを改善してゆきました。

 

 東洋医学を実践しながら自分の身体やアトピーと向き合っていく中で、

 私たちの身体、すなわち生命というのはとても精巧にできていることを知りました。

 肌が本来持っている健康な皮脂から出る油分はどんな高級クリームよりも優れていると言われています。

 その貴重な皮脂を洗浄成分の強い界面活性剤が入ったシャンプーや石鹸を使い、

 本来肌にとって必要な皮脂まで落としてしまうので足りなくなった油分を保湿剤で補います。

  

 落とすのも加えるのも必要最小限でいい。

 ものの考え方も身の回りにあるものも、もっとシンプルな方がいい。

 自然の力、すなわち自分の身体が本来持っている力を信じてあげる。

 それが大切なことではないかと思うようになりました。

 

 自分の肌の弱さもあり、もっと優しく洗うものが欲しい。

 どうすれば余分な成分を使用することなく、すべてが植物由来のもので作れるか。

   人の身体にも、環境にも優しいものを作るためにはどうすればよいか。

 答えをくれたのは、インドで出会ったアーユルヴェーディックなケア製品の数々でした。

 シャンプーや歯磨き粉は粉状にすることによって必要最小限の成分で作られています。

 

 インドに伝わるアーユルヴェーダは、サンスクリット語で 「生命の科学」という意味の、

 五千年もの長きに渡って受け継がれてきた伝承医学。

 アーユルヴェーダの病院で処方される薬剤はすべてが植物の葉や根、実などのナチュラルな素材で作られています。

 

 日本でも今のように大量生産の製品が作られる前は、

 身の回りにある自然の植物の力を借りて日常生活を送っていました。

 それは、古来より伝わる人類が持つ共通の智慧であると思うのです。

 「身土不二」という言葉もあるように、日本人には日本に生きている植物が体質的に合うはず。

 日本の植物でできたアーユルヴェーダ製品のようなシャンプーや歯磨き粉ができないか。

 そして、私の新しい旅が始まりました。